自信を持つことは危ないこと?
こんばんは。エスシです。
明日はプレゼン本番です。
前回打ち合わせしたものとは別の案件ですが、今から不安です。
プレゼン自体もですが、朝ちゃんと起きられるか、から始まり、プレゼン資料を忘れないか、乗り換えがスムーズにいくか、訪問先で失礼のないように振舞えるか……挙げるとキリがありません。
考えてもムダなのはわかっているんですけどねぇ。
そんな焦りを静めるためによく本を読むのですが、今読んでいる本にとても興味深いことが書いてありました。
今は控えているそうですが、ちょっと前にTVにもよく出演されていた、若い眼鏡をかけたお坊さんの著書です。
前から興味はあったのですが、文庫化されていたので購入してみました。
この本によると、「自信を持つことは、実は危ないことなのではないか」と。
自信をつけるために成功体験を積み重ねる、という考えがありますよね。
子どもの教育についての特集でもよく見るフレーズですが、この「成功体験」でのみ得た自信というのは崩れやすいというのです。
なぜかと言うと、その自信は「成功した」という条件付きのもので、その条件が満たされなくなると、途端に自信を失ってしまうのだそうです。
そういった条件付きの自信に頼っていた人が一度失敗すると、その人の中で、これまで積み重ねてきた成功体験が全てなかったことになってしまい、一気に自信をなくすパターンが多い、と。
私は、仕事に自信が持てない原因は、成功体験が少ないからだと思っていました。
一度でも完璧な成功体験を得られれば、自分の中で何かが変わるのではないかと淡い期待を抱いていたのですが、この本を読んでハッとしました。
根本から揺るがない自信を培うということは、そういうことじゃないんですね。
小池さんがお坊さんなので、仏陀の教えを元に書かれているこの本によれば、そもそも「自信を持つ」という考えが違うんじゃないかと。
そういう条件に依存せず、外界の変化に左右されない心が、平常心。
真の意味で揺るぎなく、自分自身に拠って立っていれば、「何があっても大丈夫」と思えるのです。
「自分を信じたい(すなわち自信をつけたい)」とも、「自分はダメだ」とも思いません。
……その通りです。
私は自分自身に拠って立つ力がないがために、無理矢理「自信をつけたい」と思っているのかもしれません。
そういえば、 ブッダの教えに興味があり関連書籍を読み漁っていた時期もありました。
あの無我の境地には憧れますが、今の私にはまだまだ修行が足りないようです。