声ひとつとっても。
ちょっと久しぶりの更新になってしまいました。
その間、仕事でミスを連発したり、でもそれに落ち込む暇もないくらい次の仕事に追い立てられたりしていました。
今までも散々経験してわかっていたはずなのに、事前準備の大切さを最近忘れていたなと、痛いミスを通じてあらためて思い知りました。
仕事の本番よりも、準備が大切なんですよね……。
次回のイベント仕事ではそういうことがないよう、準備の真っ最中ですが、その準備段階で既に緊張してしまっているという、相変わらずの小心者です。
そんな弱い心とも向き合わないとな、と思って読んだのがこの本。
この本の中で特に気になったのは、著者の経験談。
会社員として働いていた時、心を閉じていて自分の話をあまりしなかったという著者。
多分、どこかで「話さない」と決め手たからかもしれませんが、話題自体が浮かばなかったのを覚えています。
で、たまに浮かんできた話題があって、誰かに話してみたとしても、話してる最中に、自分で「おもしろくないな~」なんて思ったり。すると、また「やっぱり話すのやーめた」と、閉じる。そのほうが、ラク。で、よく黙ってたのです。
この部分に非常に共感を覚えました。
私は、自分では閉じているつもりはないのですが、「話題自体が浮かばない」というのはしょっちゅうです。話している途中で自分でつまらなくなってしまう感覚も。
しかし著者は、仕事のことだと普通に話せたといいます(ここが私と違う点ですが……)。
にも関わらず、プライベートとなると声まで小さくなってしまう。
それに悩み、ボイストレーニングを受けたそうですが、そこでトレーナーに言われたのが「心の問題かもね」という言葉。
つまり、自分の意見を言って、それを笑われたり、批判されたり、おもしろくないと言われたりするのが、すごく恐かったのです。だから雑談になると、「声が出せない」。
要するに、私生活に自信がない、「素の自分」や「仕事モードじゃない自分」に自信がないから「声が小さくなる」という現象が現れていたんです。
「出さない」のではなく、自信がないから「出ない」。
ちなみに著者は、人前で恥ずかしい経験をしたことをきっかけに吹っ切れてこの状態から抜け出せたそうです。
私は、これの逆バージョンなのかなーと思いました。
仕事に自信がないから声が出ない。
声の力というのは結構大きいもので、自分以外の小さい声の人を見ていると、確かに自信なさ気に見えるし、何より話が聞き取りにくいというのは聞き手からすると疲れてしまうんですよね。
何度も聞き返すのも申し訳ないし、逆に聞き返されたら「変なことを言ってしまったかも!?」と一人で勝手に焦ってしまいます。
私も出来るだけはっきり話そうと思ってはいるのですが、体がこわばってしまうばかりで上手く声が出せないことが多いのが現状です。
失敗についても、これでも少しは恐がらないようになったと思うのですが、やっぱりまだまだのあるようです。
うーん、自信を持つって難しいですね……。