大人の心の鍛え方
こんばんは。エスシです。
先週は個人的に大忙しの週でした。
ひとつずつ淡々とやっていけば終わらない仕事量ではなかったのですが、気がつくと思いつめて、息もつめて……
イカンイカン!と火の呼吸を思い出して実践する日々でした。
そんな中、読んでいたのがこちら。
本当はこの著者の「自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)」が読みたかったのですが、近くの本屋ではみつけられなかったので先に手に入ったこちらを読んでいる途中です。
一口に「心を鍛える」と言っても二種類の鍛え方があるのだそうです。
それが、「子どもの心の鍛え方」と「大人の心の鍛え方」。
多くの人が、子どもの頃学校などで、辛さに耐えることを学んだ思います。
小さい頃から染み付いているその考え方のせいで自分にかかる負荷に耐えることが正しいと信じ込んでいますが、それは「子どもの心の鍛え方」。
子どもの頃はそれで何とかなっても、大人になって社会に出るとそうもいかないことが増えてきます。
ただ自分に無理難題を科して、その結果潰れてしまっては元も子もないですよね。
それに対し、「大人の心の鍛え方」は、自分の適正や周りの環境を見極めることが大切なのだそうです。
嫌なことにただ耐えるのではなく、なぜ耐えないといけないのか、そのことで自分にどんなメリットがあるのかを分析してみる。
そうすると、耐えるべきこととそうでないことが見えてきます。
この本の中で例えられているのは、「バレーボール選手として活躍したい」と思った場合。
まず、自分が具体的にどうなりたいかを考えます。
アタッカーになりたいのか、レシーブを専門とするリベロになりたいのか、セッターを目指すのか
これによって、鍛える方向性が変わります。
次に自分の適正、何に向いているのかを考えます。
アタッカーには長身とジャンプ力とパワーが必要だろう。リベロには瞬発力、セッターには器用さや戦略が必要になる。
自分の力をよく分析して、方向性を定め、それに向かって努力し集中すべきである。
続いて、自分を取り巻く環境。
もしあなたが、女子で170センチあり、鋭いスパイクにあこがれていても、ほかに180センチを超える大型選手が何人もいるようなチームでは、セッターやリベロを目指したほうがレギュラーになりやすいだろう。
こうして考えていくと、無理な方向に頑張って潰れるのを防げ、結果、成功に近づけるといいます。
これを読んだときは正直、「無理だとわかっていても自分が本当にやりたいことを貫いた方がいいのではないか?」と思いました。その方が夢に向かって頑張っている気が……
あれ?もしかしてこの考えが「子ども」なのか……?
負荷を感じることで「自分今頑張ってる!」と思い、安心したいだけなのではないか?
残念ながら、人間、努力だけではどうしようもない要素があります。
顔や体は整形でもしない限り大きくは変えられないし、性格だってそうすぐには変えられません。
私のことで言うと、打ち合わせでのトークが苦手だけど、明るい先輩の真似をしていきなり明るくしようとしても、逆に無理してる感が出て相手に引かれてしまう。
今の自分のキャラとあまりにもかけ離れているのです。
じゃあ、今の私ってどんな人?と考えてみると、底抜けの明るさ・元気さはないけれど、穏やかになら話せる。
穏やかに優しく話し、その中にも説得力が出るように、知識や経験を積むことなら今からでも出来る。
いきなり理想を追い続けて負の感情を溜め続けるのではなく、その理想に近づくために、今の自分に努力出来ることを見つけて積み重ねていく。
「子どもの心の鍛え方」と「大人の心の鍛え方」のバランスを取ることが大切なんですね。