心からの言葉には人の心を動かす力がある。
こんばんは。エスシです。
最近は来月以降の仕事の打ち合わせでスケジュールが埋まっています。
打ち合わせした内容を当日の進行や台本に落とし込む作業がまた面倒くさく、グズな自分と戦う毎日です。
そんな日々を過ごしていますが、今、移動中などちょっとした時間に少しずつ読んでいるのがこの本です。
ネット連載されていたときに一度読んで、書籍化されてすぐ購入したものです。
他の本に目移りしたり、本を読む気になれなかったりで今まで積んでいましたが、ひとたびページを開くと、若い感性と優しいけれどしっかりした文体に惹かれます。
当然ながら、私はたまにTVで見るアイドルとしての彼女の顔しか知りませんが、アイドル=ファンの偶像 と考えると、そのアイドルである彼女が絵画の中に象徴的に描かれている女性について語っているのはなかなかに妙です。
私は企画という仕事上、いかに魅力的な言葉を使うか、ということを常に考えなければいけません。
使い古された定型文ではクライアントの心は掴めず、もがいてもがいて、それでもどこかで聞いたようなありきたりな言葉しか出てこなくて自分の語彙力の乏しさに毎回悔しい思いをしています。
この本の中には、特別新しい言葉は出てきません。普通の若い女性が日常的に話すような言葉で綴られています。
それなのにこんなに魅力的に感じるのは、言葉ひとつひとつが、心から発せられたものだからなのかもしれません。
絵画と正面から向き合い、自分の内面を見つめ、ふっと浮かんだ素直な気持ちをそのまま文字にする。
私の中では、瑞々しい、という言葉がしっくりきます。
飾ることはアイドルのお仕事の一部だと思いますが、この本の中には、飾らない素の女性としての彼女の言葉がたくさん詰まっているように思います。
瑞々しい若い感性に触れて、私も諦めずに言葉を尽くそう、そう気持ちをあらたにした今日でした。